みなさんは気温が低い冬よりも、気候が温暖な春に空気が乾燥しやすいのはご存知でしょうか?
冬は温度が低くなるため、空気中の水分量が減って空気が乾燥すると知られています。
一方で春は温暖な日が多い季節であるにもかかわらず、なぜ空気が乾燥するのでしょう?
その理由を当記事にまとめました。
あわせて空気が乾燥すると(*)お肌がゆらぐ理由や、保湿力の高いケア方法、アイテムなどをご紹介します。
(*)お肌がゆらぐ:季節や環境が変わることで、一時的にお肌がナイーブになること。
春になるとお肌のトラブルが起こりやすい理由3つ
冬は空気が冷たく乾燥するため、肌にダメージを受けやすいかもしれません。
ところが実際のところ、冬よりも春のほうが乾燥しやすいのです。それによって、お肌のトラブルをかかえることもあります。はたして、春に乾燥するのはなぜでしょうか。
また、乾燥しやすい季節にお肌がゆらぐのには何が関係しているのでしょう。
考えられる原因は、以下の3つです。
・気温が上昇することで、角質のバリア機能が低下する
・紫外線は3月ごろから次第に強くなる
・春の花粉がお肌のトラブルを巻き起こす
上記についてそれぞれ解説します。
気温が上昇することで、角質のバリア機能が低下する
厳しい寒さの冬がすぎて春になると、気温が一気に上昇します。すると健康な皮膚から、水分が蒸発してしまい乾燥状態となってしまうのです。皮膚が乾燥すると水分が飛んでしまうだけでなく、角質のバリア機能が低下してしまいます。
その結果、肌は外部からの刺激に耐えられなくなってしまうのです。ひどいときには、発疹や炎症などが肌にみられることもあります。
紫外線は3月ごろから次第に強くなる
夏は紫外線の量が増えるため、日焼け止めや日傘などを使用して予防する人が多いです。ところが春は夏ほど暑くないため、時としてUVケアを忘れてしまうかもしれません。
しかしお肌のことを考えると、夏以外のシーズンも紫外線対策をおこなうべきです。
意外なことに、紫外線は夏以外の季節にも地上にふりそそいでいます。一説によると、紫外線は3月ごろにだんだんと強くなり、9月から10月ごろに放出されている紫外線とほぼ同じ量になるのだとか。
紫外線には波長が長い「A波」と短い「B波」とがあります。とくにB波は、皮膚の炎症や肌表面の細胞にダメージをあたえる一因です。
UV-B波が急増する春先から、日やけ止めを塗る、化粧水や乳液で保湿するなどのスキンケアをおこなうようにしましょう。
春の花粉がお肌のトラブルを巻き起こす
春がやってくると、日によっては強い風が吹くことがあります。それによって、スギやヒノキの花粉が飛散しやすくなるのです。
空気中を舞う花粉が肌に付着すると、くしゃみや目のかゆみなどの症状が出ることも。
あまりのむずがゆさに耐えきれず、ティッシュで鼻をかんだり目を指でこすったりすることがあるでしょう。
するとティッシュの繊維や指が肌を摩擦し、皮膚のうるおい保護機能を低下させてしまうことがあります。肌の健康がそこなわれると、肌荒れになりかねません。
春の花粉がお肌のトラブルを巻き起こすのには、上記のような理由があるのです。
春の乾燥肌を防ぐためにするといい方法3つ
春の乾燥肌を防ぐためには、どのようなスキンケアをおこなえばよいのでしょうか。あらゆる対策のなかで、スキンケアの基礎である方法を3つまとめました。
・いつもの洗顔方法を変えてみる
・紫外線対策をしっかりとおこなう
・通常よりも保湿に力を入れる
3つの方法それぞれのポイントや、大切なことを確認しましょう。
いつもの洗顔方法を変えてみる
春になるとお肌は皮脂の量を調整しにくくなります。そのうえ、お肌のコンディションを一定にたもつのはむずかしいです。毎日お肌の状態をチェックしたうえで、適切な洗顔をおこないましょう。
Tゾーン(おでこから鼻筋にかけて)は皮脂が多く分泌されるのに対し、目元や口もとは乾燥しやすいです。ちなみにこのような肌質を混合肌と言います。
混合肌の場合、適切な洗顔の順番は下記のとおりです。
【もっとも皮脂の多いTゾーン→Uゾーン(あごと両頬)→目元・口もと】
顔のパーツで、いちばん皮脂が多くでる部分から順に洗うのがポイントです。
紫外線対策をしっかりとおこなう
長時間外にいるときはもちろん、近所に散歩へ出かけるときや買い物をする際もUVケアをおこないましょう。紫外線対策は日焼け止めのみならず、帽子、日傘、アームカバー、スカーフなどを使ってもいいかもしれません。
化粧品のなかには、日焼け止め効果が期待できる化粧下地やファンデーションがあります。それらを日頃から使用して、紫外線のダメージを受けないよう対策をとることが重要です。
通常よりも保湿に力を入れる
肌の保護機能が低下しているときは、水分と皮脂の量に均整がとれていません。その結果として、乾燥肌になりやすいです。お肌の乾燥を防ぐために、春は通常よりも保湿に力を入れましょう。
お肌の状態をコントロールするために保湿力のつよいクリームやオイル、化粧水などを使います。
目指せもっちりとした肌!おすすめのスキンケアアイテム3選
保湿が行き届いたうるおいのある肌は、もっちりとした肌ざわりです。理想の肌質を手に入れるためには、やはりスキンケアが欠かせません。
ここでは、筆者おすすめのスキンケアアイテム3つをご紹介します。
保湿機能が高い化粧水
筆者は化粧水として「IPSA(イプサ)ザ・タイムRアクア」を使っています。SNSでたびたび注目を集めている商品で、たしかに保湿効果が高いです。IPSAの公式ホームページによると、次のようなことが書かれていました。
“うるおい成分を抱えた水の層を肌表面につくり、キメを整え、ぷるぷると水をまとったようなみずみずしい感触を持続させる薬用化粧水。イプサ独自の保湿成分「アクアプレゼンターIII」が、肌表面にうるおい成分を留まらせる人工的な水の層をつくり、乾燥状態に応じて水分を与えるとともに逃さないようにするので、肌が水で満たされた状態が持続します。また、水で満たされることでうるおいバランスの整ったテカリにくい肌に整え、有効成分が肌荒れや大人の肌のニキビを防ぎます。”
ほかの化粧水をいくつか使用したことがありますが、IPSA ザ・タイムR アクアは段違いに保湿力がつよいです。少量をお肌にひたすだけで十分うるおいを感じられます。
肌に負担のかかりにくいクレンジングオイル
化粧を落とすときに使うクレンジングオイルは、低刺激かつ質の高いものをえらびましょう。春の乾燥肌を傷つけぬよう、無香料・無着色・無添加の商品を選択するのがベターです。
せっかくクレンジング効果の高い商品を使っていても、化粧の落としかたが間違っていては本末転倒です。
クレンジング料は適切な量を手にとりましょう。仮にクレンジング料が少ないと、肌がこすれて傷ついてしまいます。1回の使用量はマスカットの粒よりもちょっと大きめがベターです。手に出したあとは、両手でのばしてから顔全体に塗布しましょう。
マスカラやファンデーションなどを使った化粧は、なかなか落ちにくいです。ときには早く化粧を落としたいがゆえに、肌をゴシゴシとこすってしまいたくなるかもしれません。
しかしお肌は刺激や摩擦に敏感なため、ていねいにクレンジングをおこなわないとダメージを受けてしまいます。
クレンジング料を使って化粧を落とすときには、指の腹を使ってくるくると円を描くように洗うのがポイントです。
保湿成分のたっぷりと入った乳液
化粧水を使用して、肌にしっかりと水分を補給しても油分が足らないと蒸発してしまいます。それを予防するために使うのが、保湿成分のたっぷりと入った乳液です。また乳液にはこわばった角層をやわらかくして、すべすべの肌にみちびいてくれる効果も期待できます。
まとめ:冬よりも春のほうが乾燥する?春に肌がゆらぎやすい理由や保湿力の高いケア方法・アイテムを紹介
冬よりも春のほうが乾燥するのには気温の変化や花粉、紫外線などが関係していました。
春はすごしやすい季節のため、ついUVケアを忘れてしまいがちです。しかし意外なことに、紫外線は1年中地上にふりそそいでいます。お肌のトラブルを未然にふせぐため、日頃からUVケアやスキンケアを入念におこないましょう。