「手先が冷たくてしもやけができそう」「冬は足が冷え過ぎて眠れない」などのお悩みを抱えている人は「冷え性」の可能性があります。
冷え性は体質だから、と諦めている人もいるでしょうが、実は毎日の食事をちょっと工夫するだけで、つらい冷えの症状は改善できるのです。
食事を変えるポイントは、「冷え性を悪化させる食べ物を控える」「体を温める食材を積極的に食べる」この2つ。
では具体的にどんな食材を控えて、何を食べていけばよいのか説明しましょう。
そもそも冷え性ってどんな症状?手が冷たいだけ?
冷え性というと「手足が冷たくなりやすい人」だと思っている人もいるでしょうが、実は冷たいだけでは冷え性とは言わないのです。
人間の体には体温を一定に保つ「体温調節機能」が常に働いているのですが、その機能がうまく働かないと、手足などの末端が冷たいままになってしまいます。
手足が冷たくなり「つらい」と感じたり、日常生活によくない影響を与えている場合を「冷え性」というので、冷たくてもつらいと感じていなければ、ただ冷えやすい体質というだけです。
たとえば、
・手足が冷たくなり過ぎて眠れず、睡眠不足になってしまう
・頻繁に手足が冷たくなるので、冬はしもやけになる
など、冷えによる別の症状や悩みが起こっている場合は、冷えやすいのではなく冷え性だといえます。
冷え性を悪化させてしまう5つの食べ物!意外と見落としがち?
体の冷えを緩和するというと、体温を上げる食材をすすんで食べることをイメージするかもしれません。もちろんそれも冷えを改善するには大事な行動なのですが、それだけでは不十分。
では何をすればいいのか。それは「冷え性を悪化させる食べ物を食べない」ことです。どんな食べ物を控えるべきなのか、主なものを5つ紹介しましょう。
冷たい飲み物・食べ物
アイスのドリンクやアイスクリーム、かき氷などの冷たい飲み物や食べ物は、急激に体温を下げてしまうので冷え性の人は控えるべきです。
といっても、暑い夏はどうしても冷たいものを食べたくなりますよね。外気によって体温が上がりすぎるのも体には負担となりますから、小さめのアイスクリームを食べる、氷の入っていないアイスドリンクを飲むなど、体がキンキンに冷えてしまわない工夫をすれば、少しくらいなら食べても大丈夫。
夏以外はできるだけ常温の飲み物を飲み、アイスクリームやかき氷は疲れたときの「ご褒美」として、たまに楽しむ程度にしておきましょう。
カフェインが入った飲み物
眠気を覚ましたいときにカフェインが入ったドリンクを飲む人は多いでしょうが、体の冷えを考えると、カフェインもまた、たくさん摂取するのは控えるべき成分です。
カフェインが多く入った飲み物には、代表的なコーヒー、紅茶、緑茶だけでなく、烏龍茶などもあります。
冷え性に悩んでいるならカフェインを含んだドリンクは避け、ハーブティーなどノンカフェインの飲み物に切り替えましょう。
近ごろは「デカフェコーヒー」「デカフェ紅茶」など、カフェインの量を限りなくゼロに近い量にした飲み物が増えているので、上手に取り入れてください。
白砂糖
ご存知でない人は多いかもしれませんが、おかしや料理などに使われる「白砂糖」も体の冷えを促進させてしまう働きがあるのです。
白砂糖を多くとりすぎてしまうと、やがて血液はドロドロになります。そうなると血液が流れにくくなるため、手足の末端まで熱が届きにくくなるので冷え性は悪化。
もし冷え性なのに甘い食べ物を毎日のように食べているのなら、今すぐ控えるようにしましょう。口寂しいときは、白砂糖の入っていない素焼きのナッツ類をおかしの代わりに食べるのがおすすめです。
きゅうり・ナス
きゅうりとナスには、体温を下げる作用があるので冷え性に悩む人は控えましょう。
暑い時期に少量ならよいですが、秋や冬に毎日きゅうりやナスの料理を食べてしまうと、ますます足や手の冷えがつらくなる可能性があります。
冷え性は食べ物を工夫すれば緩和できる!
体を冷やしやすい食材を食べるのを控えるのと同時に、体温を上げる食べ物を積極的に食べるようにすると、つらい冷えを緩和できます。
たとえば、
・ホットミルク
・ホットココア
・白湯
・ホット生姜湯
・ホットハーブティー
・スープ
などの温かい飲みものはすぐに用意できますし、3食全てに取り入れやすいので今すぐにでもトライできるはず。
そのほかにも、体を温める作用のある生姜やトウガラシもおすすめ。メニューに1品追加するならキムチ、料理として楽しむならキムチ鍋やショウガを使った炒め物もよいでしょう。
いきなり食事メニューを変える余裕がないなら、毎食に味噌汁かスープをプラスするだけでも体が温まります。
まとめ
冷え性に悩む人には、冷たい飲み物や食べ物、カフェインを多く摂取することは控えましょう。