食事やドリンク、バスソルトなど使い道が豊富で、育て方が比較的簡単なハーブを自宅で栽培している方は多いかもしれません。
そのような方の中には、「大事に育てたハーブが梅雨に入ったら枯れてしまった…」と残念な思いをしている方もいるのではないでしょうか?
なぜ元気に育っていたハーブが、梅雨になると枯れてしまうのでしょう。今回は梅雨にハーブが枯れる原因や対処法をご紹介していきます。
梅雨にハーブが枯れる原因は?
梅雨は雨が降る日が多く、湿度がかなり高い状態が続きます。この時期は頭痛が起こりやすくなったり、体がだるくなったりと人間の体にもダメージを与えますが、ハーブにもダメージを与えているのです。
雨が降り始めると、雨粒がハーブに当たらないよう、軒下に鉢植えを移動させますよね。雨さえよければ問題ないと思うかもしれませんが、風通しが悪いとハーブは蒸れて枯れてしまうのです。
蒸れるのを避けるために雨晒しにすると、ハーブが濡れてしまい害虫が発生するリスクが高まります。また、雨に濡れた状態のまま日光に当たると、蒸れてハーブが痛み、枯れてしまうので注意が必要です。
梅雨の時期はどんな植物でも枯れやすいのですが、乾燥しがちな地域が原産のハーブは特に枯れやすいため、適切なケアが必須となります。
梅雨にハーブが枯れてしまった!対処法はある?
室内で育てていても、部屋の湿度が高いとハーブは枯れてしまいます。そのため、すでにハーブが枯れてしまい、どうしたら良いのか悩んでいる方もいるでしょう。
ではここから、ハーブが枯れてしまった時の対処法をご紹介します。
与える水の量を少なめにする
ハーブが完全に枯れてはおらず、しおれているレベルなら、一度与える水の量を減らしてみてください。
基本的に水やりは毎日必要ですが、梅雨の時期は土が乾燥しにくいため、毎日水をやると蒸れてカビが発生し、ハーブはしおれてしまいます。
水をやる時は土の状態をチェックし、ベチャベチャではなく、少し湿った状態にしておきましょう。水の量がちょうどよくなれば、葉が復活する可能性があります。
葉のぶつぶつは「さび病」
葉の表面がブツブツして部分的に枯れているなら、「さび病」かもしれません。
さび病は高温多湿な状態で起こりやすい、伝染性の病害です。梅雨の時期は高温多湿な日が多いため、さび病にかかりやすいので注意が必要です。
枯れていないハーブの葉の数が多ければ、さび病にかかった葉を取り除けば問題ありません。さび病は放置するとどんどん広がってしまうため、ほとんどの葉がブツブツとして枯れてしまっていると対処は難しくなります。
次に芽や葉が出る季節まで待ってみる
全ての葉が枯れてしまい、ほぼ茎だけの状態になってしまったハーブは、残念ながらすぐに復活させるのは難しいでしょう。
ただし、次に芽や葉が出る時期まで引き続き水やりを続けて待つと、まだ生きていれば、再び芽や葉が出てくる可能性はあります。もしそれでもダメなら、完全に枯れてしまっているので、残念ながら捨てるしかないでしょう。
梅雨にハーブが枯れるのを防ぐコツ
「軒下においてもダメ、雨晒しもダメなら、どうすれば良いの?」と疑問に思う方のために、梅雨にハーブが枯れるのを防ぐコツをご紹介します。
風通しの良い場所に鉢植えを置く
高温多湿で風通しの悪い場所に鉢植えを置くと、湿気によりハーブがカビたり枯れたりしてしまいます。そのため、鉢植えは直射日光が当たらず、風通しの良い場所に置いておきましょう。
鉢皿は取り除く
鉢皿を敷いていると皿に雨水がたまり、湿気が多くなったり根が腐ったりします。梅雨の時期は取り除いておき、梅雨があけたらまた敷いておきましょう。
水は適量与える
多くのハーブは乾燥を嫌うため、基本的には梅雨でも水やりは必要です。
ただし、あげすぎは先程お伝えしたように、根や茎などを腐らせてしまいます。土の状態を見て、しっとりと湿った状態までにしておきましょう。
定期的に肥料を与える
梅雨の時期は湿気が多く、ハーブは弱りやすい状態になっています。栄養が不足していると枯れる原因になるため、2ヶ月に1回を目安に肥料を与えるのがおすすめです。
梅雨は収穫したハーブの保存にも注意
湿気が多い梅雨は、収穫したハーブも湿気たりカビたりしやすいため、保存方法にも注意が必要です。ポイントを以下にまとめましたので、収穫したハーブを長く楽しめるようぜひ参考にしてください。
- 自然乾燥またはオーブンで焼いて水分を飛ばしてドライハーブにする
- 密閉できる容器で保管し、乾燥剤を入れておく
- 乾燥させたくないものは、ジップ付き袋に入れて冷凍保存がおすすめ
まとめ
ハーブは比較的育てやすい植物ですが、梅雨の湿気により蒸れたり根が腐ったりすると枯れてしまいます。
ハーブの鉢植えを置く場所や与える水の量を工夫し、枯らしてしまわないよう対策しておきましょう。
すでに枯れてしまった場合は原因によって対処法が異なります。ハーブの状態を見ながら、ご紹介した対処法のうちどれが有効なのかを見極めてケアしてあげましょう。