冷え性の方は、手足が冷たくて夜も眠れない、ひどいときは「しもやけ」になってしまうなど、つらい症状に悩まされているのではないでしょうか。
体が冷えやすいのは体質だからと諦めている方もいるかもしれませんが、自分でできる、冷えを乗り越える方法はたくさんあります。
今回はつらい冷え性を乗り越えるための方法を5つ紹介するので、手足が冷たすぎて悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
冷え性って何?どんなことが原因で起こるの?
冷えを乗り越える方法の前に、まずは冷え性とは何なのか、どんなことが原因で起こるのかを知っておきましょう。
冷え性とよく間違えられやすいのが「低体温」ですが、冷え性と低体温は似ているようで違います。
対処法も異なるので、自分が本当に冷え性なのか知るためにも、冷え性について正しく理解しておきましょう。
冷え性とは?低体温とは違う?
低体温とは、体温が35度台など平均的な平熱よりも低いことを指しますが、冷え性は体温で判断するものではありません。
冷え性ではない普通の体質の人が寒さを感じないときに、手足などが冷えることを「冷え性」と言います。
また、手で皮膚に触れて「つめたい」と感じれば冷え性と判断する方もいるかもしれませんが、皮膚に触れて冷たいかどうかは判断材料にはならないのです。
手足などが冷えて「つらい」と感じる場合を冷え性と呼ぶので、手足に触れて皮膚が冷たくても、つらくなければ冷え性ではありません。
体温調節機能がうまく働かないことが冷え性の原因
人間の体は体温調節機能によって一定に保たれているのですが、調節機能がうまく働いていないと冷え性になります。
体温調節機能がうまくいかない原因はいくつかあり、ストレスの蓄積や筋肉量が少ないことが主なものです。
冷え性に悩む方は男性より女性のほうが多いのは、女性のほうが筋肉量が少ないのが関係しています。
冷え性になると起こりやすい5つの症状
ではここで、冷え性になると起こりやすい5つの症状を紹介しましょう。
冷え性になると起こりやすい5つの症状
・手足が冷たくて眠れない
・気温が低くないのに手足が冷たい
・お風呂上がりにすぐ手足が冷たくなってしまう
・厚着をしても寒さを感じる(風邪以外の場合)
・便秘や下痢になりやすい
冷え性になると腸も冷えやすくなるため、下痢になったり、反対に冷えて動きが鈍くなって便秘の症状を起こす場合もあります。
「冷えやすいだけなのか、それとも冷え性なのかわからない」という方は、5つの項目の中に当てはまるものがないか確認してみましょう。一つでも当てはまれば冷え性の可能性があります。
つらい冷え性を乗り越えるための5つの方法!いつでもポカポカ
冷え性だと気温が低い冬だけでなく、夏でも冷房が効いた部屋に長い時間いるとつらい症状を感じます。
冷え性を乗り越えていつでもポカポカな状態になれるよう、これから紹介する5つの方法を試してみてください。
適度な運動を続ける
筋肉の量が少ないと感じる方は、筋肉量を増やすために適度な運動を続けましょう。体を動かすと一時的に体温が上がるので、寒い時期にはもってこいです。
筋肉量を増やすというと、筋トレやジムでのトレーニングなどハードな運動をイメージするかもしれませんが、続けることが大事なのでウォーキングや軽いランニングを15〜20分程度行うだけでもOK。自分が一番「続けやすい」と感じる運動を選びましょう。
シャワーではなく湯船につかる
入浴をシャワーだけで済ませると、体の芯まで温まりにくいので、入浴後に手足がすぐに冷たくなってしまいます。
忙しいときは5分程度でもよいので、シャワーで済ませるのではなく湯船につかる習慣をつけましょう。体温を上げる効果のある入浴剤を使うのもおすすめです。
体を温める食べ物を積極的に食べる
体を温める食べ物を積極的に食べると、体が冷えにくくなるので、冷えがつらいときに効果的です。
体を温める作用がある食材には、
・トウガラシ
・生姜
・にんじん
・たまねぎ
・玄米
・納豆
・キムチ
などがあります。
生姜は料理に入れるだけでなく、お湯に溶かして生姜湯としても楽しめます。にんじんやたまねぎ、トウガラシを入れたキムチ鍋は、体を温める食材がたっぷり入ったメニューです。そのほかにも朝食に納豆をプラスするなどいろいろと工夫をして、内側から体を温めましょう。
睡眠の質を上げる
睡眠の質が悪いとストレスが溜まりやすくなり、冷え性の症状は悪化しやすくなります。
「寝ても寝ても眠たい」「日中に眠気を感じることが多い」という方は、睡眠の質がよくない可能性があるので質を上ましょう。
睡眠の質を上げるには、
・心地よい寝具を使う
・寝る前にスマホやパソコンを見ない
・冬は体が温かいうちに布団に入る
・睡眠を妨げるカフェインやお酒は寝る5〜6時間前に控える
などが効果的なのでぜひ試してみてください。
腹式呼吸を心がける
口呼吸より腹式呼吸のほうが、お腹の底で呼吸をするので体が温まります。何かに熱中していたり、ストレスを感じたりしているときは、つい浅い口呼吸になりがちです。
体の冷えを感じたら、お腹で思い切り呼吸をすることを心がけてみてください。何度か繰り返すうちに、体の芯からポカポカと温まってくるはずです。
まとめ
冷え性の症状をそのままにしておくと、手足の冷たさで眠れないことで睡眠不足をまねいたり、しもやけやあかぎれなどを起こすこともあります。
ちょっとした工夫で体は温まるので、つらい冷えから開放されるためにも、今回紹介した5つの方法をぜひ試してみてください。体の冷えがよくなれば、今まで以上に生活しやすい体になるはずです。