寒暖差が激しい時期になると、「肌がいつもより乾燥する」「赤みが出てしまう」など肌荒れに悩む方は少なくありません。
一見、季節と肌荒れは直接的な関係がないように思えますが、実は寒暖差と肌荒れは密接な関係があるのです。
今回は寒暖差で肌荒れが起こる原因や対処法、予防法などについてご紹介します。一年をとおして美肌をキープしたい方はぜひ参考にしてくださいね。
寒暖差で肌荒れが起こる原因は?どんな症状が出やすい?
夏や冬の前の時期は、朝は寒く昼間は暖かいというように、朝晩の気温差が激しくなります。このような時期に肌荒れが起こるのはなぜでしょうか?また、具体的にどんな症状が出るのでしょうか。
寒暖差により肌荒れが起こるのはバリア機能が低下するから
肌が寒暖差を感じると、バリア機能を作りうるおいを生み出す「ガスパーゼ14」という物質の量が減少します。
つまり、バリア機能が低下してうるおいが不足するということですから、少しの刺激でも肌荒れを起こしやすくなり、乾燥もしやすくなるということです。
肌のバリア機能が低下していると、スキンケアをしてもなかなか症状が落ち着かない点がネック。しかも近年はマスクによる肌荒れも重なっているので、寒暖差が大きい季節になると深刻な肌荒れに悩まされる方は少なくありません。
寒暖差が原因の場合に出やすい肌荒れの症状
寒暖差によって起こる肌荒れとして起こりやすい症状には、
- 乾燥
- かゆみ
- 赤み
- ニキビ
などがあります。
これらの症状は化粧品が合わなかったり、不規則な生活を続けたりなどでも起こりますが、
- 寒暖差の激しい時期にだけ症状を感じる
- 生活習慣やコスメを変えていないのに肌荒れを起こす
このような特徴に当てはまる場合は寒暖差が原因の可能性が高いでしょう。
寒暖差による肌荒れが起こったときの対処法!
寒暖差による肌荒れの場合、何も対処をしないと寒暖差が落ち着くまでずっと症状は続きます。
肌質によってはどんどん症状が悪化する可能性もあるため、「肌荒れしているかも?」と感じたらすぐに対処をしましょう。
と言っても具体的に何をすれば良いかわからない方もいるでしょうから、おすすめの対処法をいくつかご紹介します。
洗顔・クレンジングの方法を見直す
寒暖差による肌荒れを起こしているときは、肌のバリア機能が低下しているので、まず洗顔とクレンジングの方法や使用アイテムを見直しましょう。
症状を悪化させないために、寒暖差が落ち着くまでは肌を強くこすらないよういつも以上に注意してください。
洗顔とクレンジングには洗浄剤が配合されていますが、肌が弱っているときには肌へ刺激を与えてしまいます。
洗顔・クレンジングによる刺激を減らすために、W洗顔不要のアイテムを使い、洗う回数を減らすのも良い方法です。
新しくアイテムを購入するなら、「低刺激」「敏感肌用」と書かれた刺激の少ないものを選ぶとさらに効果が期待できます。
寒暖差による肌荒れケアに特化したアイテムを使う
近年は寒暖差による肌荒れケアに特化した化粧水や美容液が販売されるようになりました。毎回のように寒暖差で肌荒れを起こしてしまうなら、そのようなアイテムを1本用意しておくと症状の悪化を防げます。
肌が安定しているときは普通の化粧水を、寒暖差が厳しいときは寒暖差による肌荒れに特化した化粧水を、と使い分けてみてはいかがでしょうか。
保湿ケアに力を入れる
寒暖差によって肌のバリア機能が低下している時期は、保湿ケアに力を入れるのも忘れてはいけないポイントです。
肌にうるおいを与えるとバリア機能は回復しやすくなるので、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が入ったアイテムでケアしましょう。
肌がヒリヒリするときは敏感肌用のアイテムを使う
肌の乾燥がひどくヒリヒリしてしまうなら、敏感肌用のアイテムを使うと良いです。敏感肌用のものは普通タイプよりも刺激が抑えられているため、ヒリヒリ感を軽減させてくれます。寒暖差シーズン用に1本持っておいてはいかがでしょうか。
紫外線対策をきちんと行う
紫外線は肌へ刺激となるため、寒暖差によって肌が弱っているときには大敵です。季節によって量は異なりますが、紫外線は一年中降り注いでいるので、日焼け止めを使って紫外線対策も行ってください。
寒暖差による肌荒れを防ぐために!いつから予防しておけばいい?
毎回のように寒暖差で肌荒れを起こしてしまうなら、対策だけでなく予防をしておくとひどい肌荒れを防げます。
どう防ぐかは基本的に対処法と同じですが、「いつから予防すれば良いのか」が気になるところではないでしょうか。
その年によって多少前後はしますが、
- 春から夏へと季節が移り変わる5月下旬〜7月の上旬
- 夏から秋へと季節が移り変わる9月下旬から10月半ば
この時期から予防しておくのがおすすめです。
そのほかにも、冷房や暖房が効いた室内にいる時間が長い方は、夏や冬も寒暖差に注意すべき。寒暖差による影響を受けやすい方は、1年中予防をしたほうが良いと言っても過言ではないでしょう。
寒暖差による肌荒れがなかなか治らないときは?
肌荒れがなかなか治らないときは、寒暖差が原因ではない可能性もあるので、念のため皮膚科を受診したほうが良いです。
もし、
- 我慢できないほどかゆい
- ヒリヒリ感が強く化粧水が塗れない
- 膿がたまったニキビができている
など症状がひどいときは、セルフケアの前に皮膚科に相談しましょう。
まとめ
寒暖差が激しい時期は肌のバリア機能を作る物質の量が減少するため、バリア機能が下がり肌荒れを起こしてしまいます。
症状が出たあとに対処を行うことはもちろん大事ですが、肌荒れを起こさないために予防しておくことも忘れてはいけません。
寒暖差に負けない肌を作るために、予防と対策に力を入れて美肌をキープしていきましょう。